BNBとは?概要を解説
BNBは2017年6月のICOで誕生した仮想通貨です。
Binance独自のブロックチェーンである「BSC(Binance Smart Chain)」上のトークンであり、取引手数料の支払いやBNB建てのトレード・Binanceにおける少額両替などに使われています。
さらにBinanceでは、BNBを使用することで4年目まで手数料の割引が可能。
1年目は50%割引であり、そこから2年目に25%、3年目に12.5%、4年目に6.75%と割引されていきます。
このようにBNBは通貨としての取引に加えて、Binanceの利用時にも有効活用できるのです。
BNBのこれまでの値動き
始めに、これまでのBNBの値動きを確認してみましょう。

2018年の最初に仮想通貨バブルが崩壊した後、多くのアルトコインは低価格で推移し続けました。
BNBも一時は値下がりするも、大きな影響を受けていません。
そして2019年にBinanceはDEX(分散型取引所)や「Binance Launchpad」をローンチしていき、取引所のサービスを増やしていきます。
こうした施策の効果か、BNBは2019年以降に徐々に値上がりしました。
BNBのこれからの値動きは?
続いて2021年からの値動きと、今後の相場について考察します。

2021年にBNBはさらに高騰し、5月には最高値を更新。
おそらく2021年以降のDeFiやNFTブームの影響であると考えられます。
それでは今後の価格はどうなるのでしょうか。
BNBの価格を見る際には、やはり取引所であるBinanceの動向がポイントとなってきます。
まずBNBは四半期ごとにトークンバーンされており、7月にも1,296,728 BNB(約$393,673,653.52相当)がバーンされました。
定期的なバーンによってBNBの希少性が上がるため、インフレ対策となります。
次にBinanceが提供するサービスについて。
上記の通りBinanceのサービス拡充は、BNBの価格にも影響を及ぼす可能性があります。
今後もBinanceの取り組みにより、BNBへの需要が高まるケースも考えられるのです。
一方でBinanceは現在、様々な国から警告を受けているため、その影響でサービス内容が縮小する事態も想定されます。
例えば英金融行動監視機構(FCA)はBinanceに対して「金融ライセンスを取得せずに営業している」と指摘しました。
同じく日本の金融庁も6月、「無登録で日本の居住者にサービスを提供している」として警告を出しています。
こうした各国の動きによって、もしBinanceのサービスに規制がかかれば、BNBの価格に悪影響を与えるかもしれません。
以上のようにBNBの値動きを考察する際はチャートだけではなく、Binanceの動向にも注意が必要です。