ソニー印子会社とジーの統合計画、競争当局が懸念表明

ソニー印子会社とジーの統合計画、競争当局が懸念表明

[ニューデリー 31日 ロイター] – ソニーグループのインド現地子会社とインド放送大手ジー・エンターテインメントが進めている統合計画を巡り、独占禁止当局であるインド競争委員会(CCI)が懸念を表明している。ロイターがCCIによる初期段階調査の内容を確認したところ、両社の統合について「比肩し得ないほどの交渉力」を生み出して市場の競争を損なう恐れがあるとの考えが示された。

CCIは8月3日にソニーとジーへ、こうした見解とともにさらに本格的な調査を行うのが妥当だと伝えた。

ソニーのインド子会社とジーは昨年12月、テレビ放送や映画資産、ストリーミング事業などを統合し、成長を続けるインドの娯楽市場で米ウォルト・ディズニーなどのライバルに挑む力を備えた企業となる方針を打ち出した。

ただ事情に詳しいインドの3人の法律専門家によると、CCIの今回の調査結果により、統合計画の承認が遅れたり、両社が事業構造の変更を迫られる恐れが出てきた。CCIが満足する措置を講じられないなら、承認手続きが非常に長引いてしまう可能性もある。

ジーは声明で、統合のために必要なあらゆる承認を完了するために必要な全ての法的な手順を踏み続けると述べた。CCIとソニーの現地子会社はコメント要請に応じなかった。

CCIはこの初期調査で、統合後の新会社はインドにおいて約92チャンネルを持つ「強力な地位」を得ることになると説明し、ソニーグループが世界全体で860億ドルの収入を得て、2110億ドルの資産を保有している点も指摘。そうした立場を背景に、サービスの提供価格を引き上げてもおかしくないと付け加えた。

CCIは両社に対して、8月3日から30日以内に回答するよう求めている。