米ウォルマート、自動運転車の商品配送でフォードと提携

マイアミのほか、首都ワシントン、テキサス州オースティンで年内に技術連携の検証を開始する。サービス開始後は、ウォルマートのサイトで注文した食品やその他の売れ筋商品が自動運転車で顧客の自宅まで配送される。

アルゴAIのクラウドベースのシステムをウォルマートのネット注文プラットフォームと連携させ、注文の処理や商品の発送準備を行う。アルゴの自動運転技術を搭載したフォード製の自動運転試験車両が商品の配送を行う。

ウォルマートのトム・ワード上級副社長は「比類ないスピードで商品を顧客の自宅に届けるというわれわれの任務がこの提携によってさらに前進する」とコメントした。

ウォルマートは過去に、ゼネラル・モーターズ(GM)の自動運転子会社「クルーズ」と提携し、自動運転車の配送試験を実施。自動運転のスタートアップであるガティックとニューロとも自動運転車の商品配送で組んでいる。

 

暗号資産ライトコインとの提携発表は捏造=米ウォルマート

ウォルマートの広報担当者はロイターに対し、リリースは「本物ではない」とした上で、「グローブニューズワイヤが公表したプレスリリースについて、ウォルマートは何も承知しておらず、内容は真実ではない。ウォルマートはライトコインと何の提携関係もない」と述べた。

ライトコインも、ウォルマートと提携していないとツイッターに投稿した。

ウォルマートがプレスリリースは偽物と表明したことを受け、グローブニューズワイヤは同リリースを「無視」するよう要請する通知を発表。ただ、偽プレスリリースに関するロイターの取材にはコメントしなかった。

同リリースに掲載されている連絡先の電子メールアドレスは「配信不能」となっている。

捏造されたリリースを受け、ライトコインは一時27.4%高となったが、その後間もなく上昇分の大半を吐き出し、米東部時間午後の取引で約3%高で推移している。

騒ぎの中、ビットコインはやや下落した。

 

米ウォルマート、店舗従業員の時給引き上げ 年末商戦に向け

米国では、11月下旬の感謝祭からクリスマスまでの期間の年末商戦で個人消費がピークを迎える。昨年の年末商戦期の米小売売上高は8000億ドル近くに達した。

小売各社は手厚い賃金や福利厚生を提供し、臨時従業員の確保に動いている。小売り大手ターゲットは昨年、新型コロナウイルス関連のヘルスプランを提供し、時給も19年の13ドルから15ドルに引き上げた。

ただ、コロナ禍で全国的に人手不足が続いており、店舗や物流施設で十分人材を確保できないとの懸念が出ている。

米国部門のジョン・ファーナー最高経営責任者(CEO)は従業員宛てメモで、過去1年間で3回目となる賃上げにより、国内従業員の平均時給は16.40ドルになると明らかにした。

売り場、食料品や一般商品部門の従業員を対象に25日から適用する。米統計当局によると小売店販売員の平均時給は14.87ドル。

また、物流部門で2万人の新規採用を計画していると明らかにした。同社は今年、42万5000人超の仕入れ・デジタル担当者の賃金を引き上げている。

 

アングル:欧米サプライヤー、物流混乱で年末商戦向け出荷大ピンチ

ロイターは、玩具からコンピューター周辺機器まであらゆる製品を扱う欧米のサプライヤーと小売業者の10社余りを取材。世界的なコンテナ不足や、最近の新型コロナウイルス感染拡大の影響によって世界有数の貿易港である中国南部の塩田港が一時閉鎖されて輸送が滞っていることから、全社がクリスマス向け出荷用在庫の積み上げには遅れが生じると予想している。

小売業者にとっては、せっかく消費者が財布のひもを緩めて積極的に買い物をしようとしている矢先に、店頭の品切れが相次ぐ事態になりかねない。

ロサンゼルスを拠点に、ぬいぐるみの「LOLサプライズ」や人形の「ブラッツ」などの玩具をアマゾン、ウォルマート、ターゲット向けに販売しているMGAエンターテインメントのアイザック・ラリアン最高経営責任者(CEO)は「とてつもない混乱が起きるだろう」と戦々恐々の様子だ。同社の商品は塩田港にある何百個ものコンテナにとどまったままで、顧客に十分な在庫を提供できなければ「年末商戦に打撃を与えてしまう」と懸念する。

塩田港はアマゾンにとっても中国からの出荷量が最も多い場所で、S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンス傘下のパンジバによると、3-5月の出荷取り扱い全体の32.4%を占める。

ただ同港は24日に再開された後も、コンテナ不足のせいで全面的に稼働していない。世界的に貨物船は予約超過状態となり、コンテナが本来あるべきでない地点に残され、各国の港には商品が滞留している。

このままでは、多くの商品で配送が間に合わず、「シッパゲドン(shipageddon)」と呼ばれたほど混乱が生じた昨年の年末商戦よりも物流の渋滞がもっとひどくなりそうだ。

<在庫確保に躍起>

ミシガン州立大学エリ・ブロード・カレッジ・オブ・ビジネスのジェーソン・ミラー准教授(サプライチェーン管理)は、小売業者は全般的に商品を仕入れたそばから販売しているのが現状で、売れ行きが非常に高水準なので在庫を大幅に増やすことができないと指摘。情勢に変化がなければ、自動車関連を除く小売業者が2019年の年末商戦前と同じ在庫・売上高比率を達成するには今後約651億ドル(約7兆1500億円)相当もの在庫を積み増す必要があるとの見方を示した。

英ディスカウント小売店ポンドランドを所有するペプコ・グループのアンディ・ボンドCEOはロイターに「われわれが直面しているのは1日単位の試練であり、頭痛の種であるのは間違いない」とこぼした。

「トミーヒルフィガー」、「カルバンクライン」といったブランドを展開するPVHなどの衣料品小売り企業は、在庫拡充のために航空貨物の利用も選択肢として検討している。

豪華なクリスマスツリーなど装飾品を販売するバルサム・ヒルのマック・ハーマンCEOは、年末商戦関連の在庫は感謝祭の週末にも手に入るかどうか不確実だとした上で、中国発注分の一部はクリスマスにも到着しないかもしれないと悲観的。「この時期に手元にあるはずの商品はまだコンテナ数百個の中だ」と語り、足元の在庫は少なくとも例年より10%少ないと付け加えた。

英国全土にケータリング設備を供給するイージー・エクイップメントのマイケル・シャーCEOも、中国で貨物が足止めされている状況に苦戦を強いられ、前倒しの仕入れに躍起となっている。

ロサンゼルスを拠点にゲームを制作しているエクスプローディング・キトゥンズのカーリー・マクギネス製品・セールス物流担当責任者は、ウォルマートやターゲットなどの主要小売店でゲームが品切れにならない態勢を確保したい考え。今年は制作数を増やしているほか、昨年よりおよそ4カ月早い3月の時点で年末商戦向けの出荷を始めた。

マクギネス氏によると、ウォルマートとターゲットには発注分の一部を「逆輸入」で手当てするオプションも提供している。両社は米国でも屈指の大口コンテナ輸入者なので、貨物船やコンテナを優先的に利用できる可能性があるためだ。

一方、米首都ワシントンのプラガブル・テクノロジーズ創業者バーニー・トンプソン氏は、アマゾンなどに販売しているドッキングステーションをはじめとするコンピューター周辺機器の在庫を年末商戦に向けて復元する望みを捨て去った。売れ行きトップの幾つかの商品は、半導体不足が響いて仕入れまでに12カ月以上もかかってもおかしくないからだ。

トンプソン氏は「クリスマスにはもう手遅れだ」と肩をすくめた。

(Lisa Baertlein記者、Jonathan Saul記者)

 

米ウォルマート、自社ドメインから送信の人種差別メールをブロック

複数のツイッター利用者が、同社の公式アドレス「help@walmart.com」から、名前の代わりに誹謗(ひぼう)中傷が書かれた電子メールが送信されたとして、スクリーンショットを投稿していた。

ウォルマートは、「悪質な行為を行う者」が実在のアドレスを使用してウォルマートの偽アカウントを作成し、ファーストネームを改ざんして自動返信機能をあざむいていたと説明した。偽アカウントがいくつ作成されたかは不明だが、システムはハッキングを受けておらず、顧客データは抜かれていないとしている。

同社広報担当者は、「外部の悪質な人物が、明らかにわれわれの顧客を攻撃する意図を持ってウォルマートの偽アカウントを作成したと説明。同社は「衝撃に愕然(がくぜん)としており」、関与した者全員に説明責任を果たさせるためあらゆる方法を模索していると付け加えた。